
2011年11月29日
CDレビュー:新良幸人×サトウユウ子『浄夜』

新良幸人×サトウユウ子『浄夜』
タクミノート、2011年10月12日発売。
ピアノと、唄。
新良幸人が三線を弾くのは要所要所のみ。
最初の2分、三線は出てこない。それだけに、初めて三線の音が響き渡るときには、あの聞きなれた新良幸人の三線の音にほっとする気持ちと、ピアノの丸い和音の中を突き抜けてくるようなその音の鋭さに心打たれる。
アコースティックパーシャよりも、いや、ソロアルバム『月虹』よりも、飾り気をそぎ落としたようなストイックな印象もあるが、やはりピアノが独特の世界観を表現している。遠い記憶のさらに奥にある、あの森の中にただ一人たたずむような―俗っぽく言ってしまえば、風の谷のナウシカの腐海のような―神秘的で厳かな雰囲気が作品全体に漂う。
やや技術的な話だが、いつもよりキーが低いような気がした。例えば〈ファムレウタ〉は普段はちんだみDGDだと思うが(Youtube参照)、今回はCFCと、2度下に設定しているようだ。だいぶ余裕を持って唄っているような印象を受ける。
ところで、amazonでは既に中古品が出回っているが、ここは新品で買うことをおススメしたい。なぜなら、山野楽器で買うと特典としてレコ発ライブに招待されるのだ!!
http://www.teichiku.co.jp/artist/ara-yukito/
他にも、特定の店舗で買うと『幸人解体新書』なるものがもらえたりと、特典も魅力的だ。僕はあせって普通にamazonで買ってしまったので、とても後悔している。
(なお、特典は限定数だと思うので、特典がほしい人は事前に問い合わせることをおススメする。)
Posted by ゲンキ at 17:40│Comments(0)